1月後半から始まった家づくりの活動。
家づくりに大きな憧れを抱いていた子どもたちは、家づくりをずっと楽しみにしていました。
「明日はつくるために計画を立てるよ!」それだけでもワクワクしていたにじ組さんです。
まずは全体で、自分の家にどんな部屋があるかを考えました。
リビング、キッチン、寝る部屋、お風呂、玄関、お庭・・・
記憶をたどりに次々と挙がるたくさんの意見を元に、にじ組は5つの部屋に絞りました。
今回作る部屋は、リビング、キッチン、寝る部屋、自分の部屋、お風呂・洗面所。
5つのグループに分かれ、今度は部屋ごとに必要なものを話し合い考えました。
これまで話し合いの機会を多く設けてきたこともあり、グループが集まれば自然とリーダーシップをとる子がうまれ話し合いを進めていました。自分の意見ばかりを押し付けるのではなく「〇〇ちゃんはどう思う?」「それいいね!」と相手の意見に共感し思いやりを持ちながら話し合いを進める姿があり、これまでの経験の積み重ねが表れていました。
友だちの部屋の様子に興味を抱いたり、同じものでも家庭によって形や仕組みが違ったりと、話せば話すほど盛り上がり、想像するだけでワクワクが止まらない様子でした。お家にあるものを書いてきたり、試作品を作ってきたりする子もいて家づくりが楽しみで仕方がない様子が伝わりました。
計画を立てた後は、いよいよお待ちかねの作業の時間です。最初は全体で時間を取り、じっくりとつくる時間を楽しみました。
たくさんの材料を目の前に目をキラキラ輝かせていた子どもたち。お約束をよく聞いて、グループで協力して作っていきます。
最初は興奮状態だったこともあり、あれもこれもとたくさんの材料を抱えて持って行ったり、自分の思い通りに進めようとしたりと仲間が戸惑うなど小さなトラブルもありました。しかし回数を重ねていくと、子ども同士で約束を思い出しながら声を掛け合ったり、「これはどうかな?」とグループで話し合いながら作り進めたりと約束や仲間を意識した姿が見られるようになりました。
「〇〇ちゃん、牛乳パック持ってきてくれる?」「いいよ!何個必要?」
「(水道は)温かい水と冷たい水がでるよね!」「じゃあ赤と青のキャップにすれば本物みたいじゃない?」
作り進めていく中で、どんどんでてくるアイディアたち。友だちとのやりとりを楽しみながら作る姿に嬉しくなりました。友だちがテープを貼ろうとしていたら貼りやすいように押さえてあげるなど、自然と発生する助け合いと優しさに成長を感じました。
「年少さんと年中さんのために少し小さい方がいいんじゃない?」
訪問しにやってくる年少・年中さんのことも考えて作る姿もあり驚かされました。自分たちが年少・年中の時に抱いた憧れやワクワクを思い返していました。
家づくりに夢中のにじ組さん。朝の支度後や給食後などの空いた時間を見つけては、友だちと声を掛け合い作業を進めていました。楽しくて仕方がない子どもたちは、「先生、家づくりしていいですか?」が毎日の決まり文句でした。