そしてずっと憧れていた組体操。
体操教室以外の時間も、複雑な立ち位置や移動を毎日繰り返し練習してきました。
弱音を吐かずに練習に向き合っていた子どもたちは本当に立派でした。
1学期から練習してきた組体操。年少さんの時から年長さんの組体操練習風景を見ていた子どもたちは、技を教えてもらうたびに嬉しそうでした。
3人種目、6人種目は決して一人の力では成り立ちません。どのポジションも大切。一人ひとりが自分の役割を果たし、仲間を信じてひとつの技を作り上げます。
技ごとに立ち位置や動きがかわるため、覚えるまでグループで何度も何度も練習しました。最初は、組体操に対する気持ちに差があり、なかなか動きが揃わず悔しい思いをする子もいました。練習の中で自然と助け合いが生まれ、少しずつ自分たちで動けるようになっていきました。
自信がつくと視野が広がり、仲間を意識しようとする声掛けが多くなりました。「みんなくっついて!」「手は線の上だよ!」とグループに呼びかける姿や、お休みの子がいたら代用の椅子をグループ間でその子の立ち位置に動かす姿など、みんなでつくりあげようとする気持ちが子どもたちから伝わり嬉しくなりました。
組体操も、見せ合いっこをしてひとつひとつの技を極め、友だちに見てもらうことで自信をつけました。友だちにかっこいいところを見てもらいたい気持ちから、真剣な空気感で張り切って発表する姿が印象的でした。
見せ合いっこ後は、友だちのいいところを見つけ言葉にして伝えました。
演技中は見ることができない友だちの頑張っている姿。伝えたい!と毎度沢山の手が挙がりました。「〇〇ちゃんの声がここまで届きました。」「〇〇くんのヒコーキがかっこよかったです。」と認め合い、「もっと頑張ろう」と力になりました。
発表してもらったいいところは実際に披露してもらいました。照れ臭そうにしながらも、どこか誇らしげな様子。「上手!」「すごい!」という声が飛び交い、讃えあう光景にほっこりしました。
練習も終盤になると「みんな、構えが上手でした。」「〇〇くんのグループの移動が速かったです。」と全体を意識した感想も増え、みんなで喜びました!
たくさんの試練を乗り越え、心も体もひとまわり強くなったみんなの後ろ姿は、たくましく立派です。できるようになるまでの過程をみてきたので、自信を持ってつくりあげる姿には何度も心を打たれました。暑い中の裸足での外練習も、弱音を吐かず体中砂だらけで頑張る姿は立派でした。
3年間の集大成、子どもたちの大きな成長をお届けします。たくさんの拍手をよろしくお願いします!