ひとりひとりに手渡された台本。
劇の内容を理解し役が決まると「台本は?」「はやくほしい!」と、それはそれは待ちわびていた子どもたちでした。いざ、台本を手にすると目をキラキラ輝かせてページをめくっていました。
年少、年中の時とは違いひとりひとりに与えられたセリフたち。
みんなでセリフを読み上げながら、自分のセリフに色を付けました。
台本を手にした当初から、空いた時間があると嬉しそうに台本を持ち出しては子ども同士で集まり、色塗りや読み合わせを楽しんでいました。文字を読むことに抵抗がある子も、大好きな友だちと台本を広げれば、不安がやる気へと変わり一生懸命練習する姿がありました。
誰かがセリフを口ずさめば、僕も私もと得意げに声を出し、気づけばみんなが主人公。その積み重ねで、あっというまにセリフを覚えていく子どもたちに驚きと喜びの日々でした。顔を見合わせて嬉しそうにセリフを声にする子どもたち、自然と始まるこの現象が大好きなようです。
真っ白だった虹は、練習を頑張れば頑張るほど、できることが増えていけばいくほどカラフルに。
覚えるまで大変だったセリフや立ち位置、最初は恥ずかしくて不安で控えめだった表現や発声・・・
そんな楽しいことばかりではなかった道のりも、7色の虹を目指しみんなで乗り越えてきました。
虹の色が増えるたびに自分の成長を知ることができ、喜びと自信に繋がっていました。
「やったーーーーー!」
総合練習を終え7色の虹が完成すると声を挙げて喜んでいた子どもたち。
できるようになったことが形として表れ、達成感を味わっていました。
この日は普段の練習とは違い、輪になって劇を通してみました。
一味違った練習方法が新鮮で、顔を見合わせると嬉しくて、終始笑顔で練習する姿が微笑ましかったです。
より「みんなで」を感じることができたひとときでした。
「やるときはやる。遊ぶときは思いっきり遊ぶ。」
練習を頑張った後の外遊びは、格別です。