東京都町田市のゆたかな自然がお庭の幼稚園「あいはら幼稚園」

劇ができるまで➀

にじ組

にじ組の劇は「ジャックと豆の木」です。

運動会を終えてしばらく経つと、「発表会は何やるの?」「教えて教えて!」「年中の時は○○やったよ!」と次の行事に向けて早くも気になる様子。興味を抱いたところで、劇の題名・内容は伏せて劇の音源を流し、どんな役が出てきたか・どんなお話だと思うか当てっこゲームをしました。耳を澄ましながら給食を食べていた子どもたち。「ジャックって聞こえた!」「今牛が鳴いたよね?」「お母さんが泣いてたよ。」と同じ席の友だちと探りながら聴いていた様子が可愛かったです。答え合わせの時間では、実際に登場する「ジャック」「鬼」「牛」の他に「馬!」「怪物いなかった?」と大盛り上がり。そんな1か月前がすでに懐かしいです。どんな劇になるのかワクワクしながら、劇づくりが始まりました!

劇ができるまで➀

絵本を読むと劇とは違う登場人物や場面に気づくようになったり、劇中歌を口ずさむようになったりした頃。「ジャックと豆の木ミッション」が始動しました。役決めを終え、最初のミッションは振り付け。まずはみんなでオープニングの振り付けを考えました。“勇気を持ってる”ってこうかな?これはどう?と次々と挙がる子どもたちの意見。緊張しながらもみんなの前で踊りながらアイディアをだしてくれました。みんなの意見を繋いで1曲完成したところで…

劇ができるまで➀

役ごとに各々の曲の振り付けを考え話し合いました。オープニングでは保育者の意見を中心に子どもたちの意見をまとめて作り上げましたが、今度は自分たちで振り決めに挑戦!意見がいくつか出たとき、先生はどう提案していたかな?その意見がいいな、と思ったとき先生はなんて言っていたかな?などなど、話し合いのお約束を確認しました。にじ組の話し合いの合言葉は「いいね!」。どんな踊りができるかな?

劇ができるまで➀

振り決めを楽しみにしてくれていたのか、どの役も前のめりになって話し合いを進める姿に感心しました。部屋中「いいね!」の声で溢れ、一人では思い浮かばない考えや動きも仲間が集まれば「これはどう?」「いいね!」と形になっていきました。完成すると「通してみようよ!」と自然と立ち上がり、「いいね!」「もう1回踊ろう!」とすでに気に入った様子。役の仲間と声をそろえて「先生できた!」と嬉しそうに報告してくれました。

劇ができるまで➀

他のグループはどんな踊りになったのかな?ホールでお披露目会をしました。少し緊張しながらも役の仲間と一生懸命考えた踊りを披露してくれました。見ている友だちが見よう見まねで踊ってくれたり、一緒に歌ってくれたり、「歌詞と合ってた!」と褒めてくれたりと、役のうたがもっと好きになったようです。発表が終わるたびにグッドポーズを差し出して「いいね!」とみんなで声をそろえて伝える姿が素敵でした。

劇ができるまで➀

年少、年中と発表会を経験し最後の集大成。みんなでセリフを繋げて、みんなで歌を歌って、みんなが動いて一つの劇が完成します。そこで、「元気な声コンテスト」を開催しました。コンテストと名付けるだけでワクワクしていた子どもたち。遠くにいるみんなに、クラスと名前を元気な声で言えるかな?「まるー!」と合図をもらうとみんな嬉しそうでした。

劇ができるまで➀

歌の踊りが決まり、チームワークもぐっと高まったところで、次のミッションはセリフ!念願の台本を手にすると「わーーい!」「よっしゃー!」と目をキラキラ輝かせてページをめくっていました。

劇ができるまで➀

まずはみんなでセリフを読み上げながら自分のセリフに色を付けました。「ここにもあった!」「ねえねえ、ここわすれてるよ。」と役の友だちとゲーム感覚で塗り進め、自分の名前を見つけるたびに嬉しそうでした。

 

劇ができるまで➀

セリフの読み合わせをするたびに覚えたセリフが増えていたり、合図を出さなくても自分で言えたり、役のみんなで言うセリフは声が揃ってきたり、友だちの分まで覚えていたり・・・一人ひとりの成長に驚きと喜びを感じる日々でした。

劇ができるまで➀

劇ができるまで➀

「○○ちゃん!台本一緒に読もう。」「いいよ!」

「先生、台本持ち帰ってもいい?」

「寝る前に読んできたよ。」と子どもたち。

中には、部屋遊びの時間に声を掛け合い、日向ぼっこをしながら楽しそうにセリフの読み合わせをしていた姿も。少しずつ劇が身近になってきたようです。2に続く

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