つき組の劇は「ねずみのよめいり」です。
運動会を終えると、「発表会は何やるの?!」「教えて教えて!」と子どもたち。興味を抱いたところで、劇の題名・内容はふせて、劇中歌を流し、どんな役が出てきたか・どんなお話だと思うか当てっこゲームをしました。すると、実際に出てくる「ちゅうこ」「ちゅうた」「ねずみ」「くも」「おひさま」の他に「くま!」「忍者がでてきた気がする!」と大賑わい。どんな劇になるのかワクワクしながら、劇づくりがはじまりました…!
絵本を読んで内容を知り、劇中歌を口ずさむようになった頃。みんなでオープニングの振り付けを考えました。“ちゅうちゅうちゅう”ってこうかな?
“でておいで”は、こうすれば呼んでるみたいじゃない?
と次々と挙がる子どもたちの意見。みんなの意見を繋いでできた1曲、お気に入りの曲になりました。
そこで、役ごとに各々の曲の振り付けを考え話し合いました。オープニングでは保育者を中心に子どもたちの意見をまとめて完成させましたが、今度は自分たちで振り決めに挑戦です!
意見がいくつかでた時、先生はどう提案していたかな?
その意見がいいな、と思った時、先生はなんて言っていたかな?
などなど、オープニングでの話し合いを振り返りながら、話し合いのコツを確認しました。
話し合いを始めると、部屋中「いいね!」の声で溢れていました。一人では思い浮かばない考えや動きも、仲間が集まれば「これはどう?」「それとそれ合体してみようか!」と形になっていきました。完成すると「通してみようよ!」と自然と立ちあがり、踊りきると顔を見合わせてにっこり。その表情は達成感で満ち溢れていました。
他のグループはどんな踊りになったんだろう?と興味津々。お披露目会です!発表の立場になるとどの子もドキドキしていましたが、見ている友だちが見よう見まねで踊っていたり、「歌詞と合ってる!」と褒めてくれたりと、友だちの反応が自信になりました。
年少、年中と発表会を経験し、最後の集大成。みんなでセリフを繋げて、みんなで歌を歌って、みんなが動いて一つの劇が完成します。歌の踊りが決まったところで、劇に欠かせないのがセリフ!念願の台本を手にすると、「よっしゃー!」「わー-!」と目をキラキラ輝かせてページをめくっていました。
ページをめくると、一人一人に与えられたセリフがずらり。みんなでセリフを読み上げながら自分のセリフに色を付けました。
1日1日、セリフの読み合わせをするたびに、覚えたセリフが増えていたり、合図をださなくても自分で言えたり、友だちの分まで覚えていたりと、一人一ひとりの成長に驚きと喜びを感じる日々でした。
「先生、台本読んでもいい?」
「台本持ち帰ってもいい?」
「お家で読んできたよ!」
練習が始まって1週間、そんな声も増えてきました。少しずつ劇が身近になってきたようです。
2につづく